Appleが先月末に発表したAirPods第二世代。
正直期待されるほどの大きな変化はみられませんでしたが、相変わらずの人気ぶりにより、購入してから手元に届くまで2週間以上かかりました。
今回はそんな待ちに待ったAirPods2のレビューをしていこうと思います。
初代AirPodsは現在手元にありませんが、当時の使用感を振り返ったり、公開されているデータから比較等もしていこうと思います。

Apple AirPods with Charging Case 総合評価
星4.7
・中音域に特化した高音質は相変わらず
・最大24時間の使用が可能(ケースとの併用時)
・心なしか旧型AirPodsより音切れが少なくなっている
・声のみでSiriを起動できるように
・マルチペアリングによるデバイス切り替えが、さらに高速に
・ゲームや動画視聴時の音ズレが30%減少(初代と比較時)
・それでもやはり音切れは気になるかも
・装着時の耳からうどん状態は、ダサいとかっこいいの紙一重
外観や内容物の詳細
ということで早速AirPodsのレビューを。
まず内容物の確認から入っていこうと思います。
今回購入したのは「Apple AirPods with Charging Case」となり、初代AirPodsと見た目はなんら変わりのないモデルです。
こちらに入っていた内容物は上記画像の3点。
AirPods with Charging Case、Lightning – USBケーブル、取扱説明書です。
充電ケースは初代AirPodsと全く同じビジュアル。
Appleが発表しているデータにあるように、大きさ、重量ともになんら変わりはありません。
一方で「Wireless Charging Case」のみ約40gと、2gほど重くなっているそうです。
こちらに関しても体感としては、全く重さは変わらないと言ったところでしょう。
デザイン性に至ってもシンプルでコンパクトな外見をそのまま維持しています。



イヤホン本体も、大きさ、重量ともになんら変わりはありません。
ぱっと見て初代AirPodsと思ってもおかしくありませんね。
相変わらず耳に装着すると、うどんが飛び出ているようなビジュアルになってしまうのは残念ですが、ある意味おしゃれという人も存在します。
ダサいと思うかおしゃれと思うかは、あなたの感性次第です。



充電ケースを開けるとこんな感じ。
蓋を開けることでペアリングが開始されます。
ほとんどの完全独立型ワイヤレスイヤホンは、イヤホン本体を充電ケースから取り出した瞬間ペアリングが始まるので、相変わらず特殊だなと。
音質
音質は相変わらず中音域に特化した高音質です。
安物イヤホンでは感じられないボーカルの些細な息遣いなども、はっきりと聞こえてきます。
普段使いには十分すぎるほどでしょう。
音質のみに対しての値段を考えると値段相応に感じますが、全体的な使いやすさも考慮すると、これ以上にないくらい完璧なイヤホンだと改めて感じますね。
ちなみに同価格帯には、様々な特徴を持ったイヤホンが存在します。
重低音に特徴を持ったBOSE SoundSport Freeをはじめ、


お風呂でも余裕ぶっこいて使用できるSONY WF-SP900など、


ぜひAirPodsを購入する際の比較対象にしてもらえればなと思います。



マイク性能・通話・電話
AirPods2のマイク性能はなかなか優れているとの感想です。
いつも通り友人に試してもらっているのですが、ノイズの入りはほとんど感じられないとのことでした。
もともとiPhoneの付属イヤホンは、音質・マイクともに優秀だったので納得ですね。
連続通話時間の向上もみられるので、通話に不便することは全くなさそうです。
防水性能
防水性能はそこまで期待できないようです。
多少の汗なら耐えられるレベルですが、びっしょり濡れると故障してしまうかもしれません。
あくまで推測ですがIPX4程度でしょうか。
スポーツ時の使用は可能ですが、天候をしっかり把握しておいて、急な雨でAirPodsが壊れてしまった…なんてことが無いようにしましょう。
下記動画はAirPodsの耐久性を試した動画です。
ぜひ参考までに。
充電
充電速度およびバッテリー性能に関しては、前述した通り向上が見られています。
初代AirPods | 第二世代AirPods | |
1回の充電 | ・最大5時間の音楽再生 ・最大2時間の連続通話 |
・最大5時間の音楽再生 ・最大3時間の連続通話 |
15分の充電 | ・最大3時間の音楽再生 ・最大1時間の連続通話 |
・最大3時間の音楽再生 ・最大2時間の連続通話 |
充電ケースとの併用 | ・最大24時間の音楽再生 ・最大11時間の連続通話 |
・最大24時間の音楽再生 ・最大18時間の連続通話 |
表を見るとわかるように、通話時間の向上が顕著に現れています。
より日常的に使用できるイヤホンになったと言えるでしょう。
音切れ・音の遅延
音切れに関しては、やはり初代同様ワイヤレスイヤホンの中でも発生しやすい方かと思われます。
新宿や渋谷等の駅で使用すると、5回に1回の確率で音切れが発生していました。
Apple H1ヘッドフォンチップを搭載したおかげで、多少の改善は見られるものの、やはりAirPodsの課題となりそうです。
音の遅延に関しても、初代に比べてゲーム時の遅延速度が最大30パーセント低減しました。
この変化に関しては大きく感じられ、特に音ゲーをする際は顕著に現れました。
一方それでも、いつも通りのプレイができるかと言われると厳しいものがあります。
フルコン狙いの場合は、スピーカーか有線イヤホンでプレイした方が良さそうです。
新型AirPodsと旧式AirPodsの見分け方
これからAirPods2が大勢の人の元に届くに連れて、メルカリなどでも多く取引されるようになると思います。
そのような中、私の友人のようにAirPods2と称して初代AirPodsをつかまされないように、見分け方だけ把握しておきましょう。
見分け方は非常に簡単で、イヤホン本体に書いてある製品番号(モデルナンバー)で把握することができます。
旧型AirPods(第1世代)のモデルナンバー
充電ケース:A1602
右イヤホン:A1523
左イヤホン:A1722
新型AirPods(第2世代)のモデルナンバー
充電ケース:A1938
右イヤホン:A2032
左イヤホン:A2031



AirPodsの評価や口コミ
口コミに関しては、



・装着感は利用シーンによるのでしょうが、安定してて安心なのはBOSE。楽なのはAirPods。かといってAirPodsが外れやすいということはないのですが、比べると特にマフラーを巻いている時なんかは不安があります。
・使い勝手は、アップル製品をいくつか持っているなら圧倒的にAirPodsの勝ちです。比べ物になりません。通信の安定もBOSEにありがちな左耳が無音になったりしません。圧勝です。
等の口コミが目に入りましたね。
AirPods2との相性が良い人
最終的に新型AirPods(第2世代)との相性が良い人の特徴をまとめると、
・とにかくイヤホンには使いやすさとシンプルさを求める人
・iPhoneを使用している人
・iPhoneの付属イヤホンの音質で十分だと思える人
・動画視聴時にイライラしたくない人
・充電に関して悩みたくない人(最大24時間使用可能)
・ミーハーな人(流行りものが大好きな人)
・Appleというブランドが好きな方
だと思います。
外見に大きな違いは見られないもの、細かな部分が改善され、より使いやすくなっていたAirPods第2世代。
そのシームレスな接続性から、Apple製品に囲まれている人にとってはぜひとも使用してもらいたいイヤホンとなりました。
ケースのコンパクト性や中音域に特化した高音質、安定のバッテリー性等、日常に溶け込むイヤホンの代名詞と言えるでしょう。


